判例紹介 引用発信者情報開示スクリーンショット知財高裁 他人のツイートのスクリーンショット添付は「引用」に当たり得るか——ツイートスクリーンショット事件(知財高判令和5年4月13日) 2026年8月9日 はじめに X(旧Twitter、以下当時の名称で「ツイッター」といいます)では、他人のツイートをスクリーンショット(スクショ)画像にして自分の投稿に添付し、批評やツッコミを加える光景が日常的に見られます。しかし、ツイートも短文とはいえ著作物になり得ます。他人のツイートを画像として丸ごとコピーして投稿する行為は、著作権(... 大熊 裕司
判例紹介 複製権公衆送信権職務著作VTuber VTuberイラストの無断転載ポストにX(旧Twitter)への削除命令——カバー株式会社対X Corp.投稿記事削除請求事件(東京地判令和7年10月30日) 2026年8月9日 はじめに SNS上でイラストを無断転載される被害は、企業・クリエイターを問わず後を絶ちません。無断転載を見つけたとき、まず思い浮かぶ対応は「投稿者本人に削除を求める」「プラットフォームの通報フォームから削除申請をする」というものでしょう。しかし、それでも投稿が消えないとき、権利者には「プラットフォーム事業者そのものを被... 大熊 裕司
美術の著作物 翻案二次的著作物翻案権依拠性 「紋次郎いか」控訴審判決を読む――キャラクターの“デフォルメ”が翻案権侵害とされた理由と著作権法28条の射程(知財高判令和7年9月24日) 2026年7月20日 時代小説『木枯し紋次郎』の主人公をかたどった図柄を、半世紀にわたり駄菓子「紋次郎いか」の容器に使い続けてきた――。この図柄をめぐる著作権侵害訴訟で、知的財産高等裁判所は令和7年(2025年)9月24日、請求を棄却した一審判決を覆し、メーカーに約5,600万円の支払いと商品の製造販売の差止めを命じました。 「キャラクター... 大熊 裕司
著作物性 創作性発信者情報開示事実の叙述傍聴記 「傍聴メモ」に著作権は発生するか――ライブドア裁判傍聴記事件が示した事実と創作性の境界 2026年7月28日 はじめに――その「傍聴記」、誰のものか あなたが注目の刑事裁判を傍聴し、法廷で見聞きした証人尋問の内容を自分のブログに丁寧にまとめたとします。しばらくして、自分が書いた文章と極めてよく似た記事が、他人のブログにコピーされているのを見つけました。「著作権侵害だ。プロバイダに発信者情報を開示させ、削除させよう」と考えるのは... 大熊 裕司
著作権侵害 複製権引用公衆送信権SNS 無断転載とは?引用・スクショとの違いとSNSでの対処法 2026年4月8日 無断転載とは何か、引用・スクショ・SNSのリポストとの違いを弁護士が解説。著作権侵害になる条件、被害時の証拠保存、削除請求、発信者情報開示、損害賠償の進め方を紹介します。... 大熊 裕司
著作権侵害 損害賠償契約SNS発信者情報開示 発信者情報開示請求とは?手続きの流れ・費用・期間を弁護士が解説 2026年4月8日 SNSでの誹謗中傷、著作権侵害、名誉毀損などの被害に遭った場合、加害者が匿名であっても、法的手続きにより相手を特定し、損害賠償を請求することが可能です。その手続きが「発信者情報開示請求」です。 2022年10月に施行された改正プロバイダ責任制限法では、新たに「発信者情報開示命令」制度が創設され、従来よりも迅速かつ効率的... 大熊 裕司
著作権侵害 依拠性類似性生成AIAI学習 AI生成物に著作権はある?生成AIと著作権法の関係をわかりやすく解説 2026年4月8日 この記事のポイント(3行まとめ) 著作物は「思想又は感情を創作的に表現したもの」(2条1項1号)であり、AIが自律的に生成したものには原則として著作権は発生しない。人間の創作的関与(詳細なプロンプト、選択・組み合わせ・加筆修正)があれば認められる余地がある AI学習に著作物を使うことは30条の4により原則として許容され... 大熊 裕司
判例紹介 複製権著作物性引用公衆送信権 Twitterスクショ裁判の全貌~なぜ判決は覆ったのか? 2025年6月15日 はじめに Twitter(現X)をはじめとするSNSで、他人の投稿のスクリーンショット(以下、スクショ)を自身の投稿に添付して共有する――この、あまりにも日常的な行為の法的な是非が、真っ向から問われた裁判があります。 一審の東京地方裁判所(令和3年12月10日判決・裁判所ウェブサイト)は「著作権侵害にあたる(違法)」と... 大熊 裕司
著作権の権利制限 及び当該事件その内容を知らせるため事件 著作権法41条 深掘りQ&A:報道利用の境界線と「知る権利」 2025年5月26日 著作権法41条 深掘りQ&A:報道利用の境界線と「知る権利」のリアル... 大熊 裕司
肖像権 損害賠償著作物性音楽映画の著作物 インスタグラムストーリーの無断投稿:著作権・肖像権侵害裁判例 2025年3月22日 以下では、東京地裁判決(令和元年(ワ)第31972号、令和2年9月24日判決・判決文PDF・裁判所ウェブサイト)に関する解説を記載しました。とりわけ「動画の著作物性」と「肖像権侵害の成立要件」に焦点をあててご説明いたします。実務上のポイントや留意点にも言及しておりますので、ご参考になりましたら幸いです。 1.判決の概要... 大熊 裕司