著作物性 サウジ向け教務システム著作権侵害裁判:経緯と最終判決を詳解 2025年3月22日 知的財産高等裁判所令和3年5月17日判決(不当利得返還等請求控訴事件・同附帯控訴事件、令和2年(ネ)第10065号、令和3年(ネ)第10009号)および、これに先立つ東京地裁令和2年11月16日判決(不当利得返還等請求事件、平成30年(ワ)第36168号)を題材に、いわゆる「サウジアラビア電子機器・家電製品研修所向け教...大熊 裕司
著作物性 インスタグラムストーリーの無断投稿:著作権・肖像権侵害裁判例 2025年3月22日 以下では、東京地裁判決(令和元年(ワ)第31972号、令和2年9月24日判決・裁判所ウェブサイト)に関する解説を記載しました。とりわけ「動画の著作物性」と「肖像権侵害の成立要件」に焦点をあててご説明いたします。実務上のポイントや留意点にも言及しておりますので、ご参考になりましたら幸いです。 1.判決の概要 本件は、夫婦...大熊 裕司
美術の著作物 応用美術か意匠か?布団柄の著作権侵害を否定した大阪高裁判決 2025年2月16日 応用美術か意匠か?布団柄の著作権侵害を否定した大阪高裁判決 大阪高裁令和5年4月27日判決(令4(ネ)745号・裁判所ウェブサイト)...大熊 裕司
著作物 フリーランス必見!著作権トラブルを防ぐための法的対策 2025年1月18日 以下では、フリーランスによる創作業務をめぐる著作権の論点を、解説いたします。題材としては「フリーランスのデザイナーが、企画提案の一環で制作した試作品(モックアップ)を発注企業が無断で活用し続けている」という事例を設定し、そこから生じる著作権上の問題点や実務上の注意点を中心に取り上げます。なお、本稿はあくまで一般的な法的...大熊 裕司
法定利用行為 ホテルロビーやギャラリー展示の著作権トラブル対策 2025年1月6日 1. はじめに 著作物を購入した場合、その物理的な所有権は買主に移転します。しかし、美術作品や写真などの著作物に関しては、著作権の諸権利ー具体的には複製権(著作権法第21条)、上映権(同法第22条の2)、公衆送信権(同法第23条)、展示権(同法第25条)などーは必ずしも当然に買主へ移転するわけではありません。著作権は著...大熊 裕司
著作物性 TRIPP TRAPP事件(第2回・知財高裁平成27年4月14日判決) 2025年1月1日 1.判決の基本情報 事件番号:知的財産高等裁判所判決/平成26年(ネ)第10063号 判決日:平成27年4月14日 判示事項:被控訴人(被告)が製造販売する幼児用椅子(被控訴人製品)が、控訴人(原告)製造の「TRIPP TRAPP」椅子(控訴人製品)の著作権や不正競争防止法上の権利を侵害するか否かが争点でした。本判決で...大熊 裕司
美術の著作物 “BAO BAO”バッグ事件 2024年12月31日 1.はじめに 本記事では、「不正競争行為差止等請求事件」(東京地方裁判所判決/平成29年(ワ)第31572号/令和元年6月18日)について、判決日や出典等の基本情報を整理したうえで、どのような事案が争われ、裁判所がどのような基準と判断を示したのかを詳しく解説します。本件は、ファッションアイテムのうち特にバッグの外観デザ...大熊 裕司
著作物性 「タコの滑り台事件」が示す著作物性の境界。応用美術か否か? 2024年12月31日 はじめに いわゆる「タコの滑り台事件」は、原告が「タコの形状を模した公園の遊具である滑り台」について著作権(美術の著作物または建築の著作物)を有すると主張し、被告が別の公園整備工事でタコ形状の滑り台を製作したことが著作権侵害(複製・翻案)に当たるとして損害賠償等を求めたものです。 本件では、一審・東京地方裁判所判決(令...大熊 裕司