建築の著作物 建築の著作物とはーグルニエダイン事件・シノブ設計事件・ノグチ・ルーム事件 2024年4月21日 建築の著作物は、著作権法第10条1項5号において著作物の一類型として列挙されています。 (著作物の例示) 第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである (略) 五 建築の著作物 建築の著作物は、一般的に美術の著作物の一類型と考えられています。著作権法で保護されるのは建築の著作物ですので、著作物性が...大熊 裕司
美術の著作物 たこの滑り台事件ー応用美術 2024年4月21日 知財高裁令和3年12月8日判決言渡 令和3年(ネ)第10044号 著作権侵害控訴事件 (原審・東京地方裁判所令和元年(ワ)第21993号) https://www.ip.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail?id=5669 事件の概要 本件は、控訴人Aが被控訴人Bに対し、訴外会社Cが製...大熊 裕司
建築の著作物 ノグチ・ルーム事件ー建築の著作物 2024年4月21日 平成15年(ヨ)第22031号 著作権仮処分命令申立事件 https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/053/011053_hanrei.pdf 申立の概要 債務者である「学校法人慶應義塾」は、三田キャンパスにおいて、慶應義塾大学大学院法務研究科 (以下「法科大学院」という...大熊 裕司
美術の著作物 ファービー事件(仙台高判平成14年7月9日)-応用美術 2024年4月21日 仙台高等裁判所 平成12年(う)第63号 著作権法違反被告事件 (原審 山形地方裁判所 平成11年(わ)第167号 平成12年3月31日判決 宣告) 仙台高等裁判所 平成13年(う)第177号 著作権法違反被告事件 (原審 山形地方裁判所 平成111年(わ)第184号 平成13年9月26日判決 宣告) https:...大熊 裕司
著作物 ブログの著作物性 2023年12月1日 ブログの著作物性について 「ライブドア裁判傍聴記事件」 平成20年(ネ)第10009号 発信者情報開示等請求控訴事件 (原審・東京地方裁判所平成19年(ワ)第9982号) https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/627/036627_hanrei.pdf この事件はブ...大熊 裕司
美術の著作物 漫画の著作物について 2023年7月23日 漫画については、一般的には美術の著作物の一つということになりますが、漫画にはセリフがあり、ストーリーもあることから場合によっては言語の著作物としても保護される可能性があります。 漫画については、「ポパイ事件」と「キャンディキャンディ事件」の2つの有名な最高裁判例があります。...大熊 裕司
美術の著作物 美術の著作物とは(著作権法10条1項4号) 2023年7月23日 美術の著作物については、純粋美術だけに限定されるか、応用美術も含まれるかという議論があります。応用美術品に対して、意匠権の重畳適用を認めるかということも議論となっています。いまのところ美術の著作物について応用美術が含まれるかどうかについて、最高裁判例で真正面から判断したものはありません。...大熊 裕司
著作物性 著作物の個数 2022年12月14日 著作物の個数を意識的に検討したり、判決で具体的に言及されることは少ないですが、著作物の個数が原告の主張・立証、また被告の反論・反証にも影響することがあり、著作物の個数を意識することは訴訟の組み立てにおいても有益だと思われますので、教科書等ではあまり触れられていませんが、著作物の個数について考えてみたいと思います。 創作...大熊 裕司
著作物性 ありふれた表現 2022年12月14日 「ありふれた表現」とは 裁判例を見ていると、ある表現の著作物性(創作性)を否定する場合の表現として「ありふれた表現」という言い方がされます。「創作性が認められる」ことの裏返しの表現なのですが、そのように言われた表現者からすると、気持ちの良い表現ではないことは間違いありません。 「ありふれた表現」とされることが多いパター...大熊 裕司
著作物性 「表現上の本質的な特徴を直接感得する」ことの意味 2022年12月14日 江差追分事件 江差追分事件(最判平成13年 6月28日・民集 55巻4号837頁)は、以下のように判示しています。 「言語の著作物の翻案(著作権法27条)とは、既存の著作物に依拠し、かつ、その表現上の本質的な特徴の同一性を維持しつつ、具体的表現に修正、増減、変更等を加えて、新たに思想又は感情を創作的に表現することにより...大熊 裕司