著作権の権利制限 改正著作権法 第30条の4解説:AI・ビッグデータ時代の著作権法 2025年1月8日 はじめに 近年、AI(人工知能)やビッグデータなどの新技術が急速に発展し、大量のデータを収集・分析することで、多様なサービスや製品を開発する動きが活発になっています。こうした社会変革の潮流に対応するため、2018年(平成30年)の著作権法改正では、「柔軟な権利制限規定」と呼ばれる仕組みが導入されました。その中でも特に注...大熊 裕司
著作権の権利制限 改正著作権法:AI・ビッグデータ時代の「柔軟な権利制限規定」 2025年1月8日 近年、AI(人工知能)やビッグデータなどのテクノロジーが急速に発展し、大量の情報を収集・分析して新たな価値を生み出すサービスが次々と登場しています。こうした新技術を活用する際、著作物の一部を取り込んだり解析したりする場合がありますが、従来の著作権法の考え方では、すべて著作権者の許諾が必要とされるケースが多く、社会の実情...大熊 裕司
法定利用行為 ホテルロビーやギャラリー展示の著作権トラブル対策 2025年1月6日 1. はじめに 著作物を購入した場合、その物理的な所有権は買主に移転します。しかし、美術作品や写真などの著作物に関しては、著作権の諸権利ー具体的には複製権(著作権法第21条)、上映権(同法第22条の2)、公衆送信権(同法第23条)、展示権(同法第25条)などーは必ずしも当然に買主へ移転するわけではありません。著作権は著...大熊 裕司
著作権の権利制限 教科書や試験問題における著作物の使用と著作権の制限 2024年11月6日 教育現場で使用される教科書や問題集、試験問題では、多くの著作物が使用されていますが、その使用が自由に行えるわけではありません。日本の著作権法では、著作物の使用について特別な規定が設けられていますが、これには適用条件があり、誤解や無許可の利用が著作権侵害に当たることもあります。本記事では、教科書や試験問題における著作物の...大熊 裕司
著作権の権利制限 教育現場における著作物利用と著作権のルール—授業で著作物を使う際の注意点 2024年10月19日 授業の中で、教員が書籍や音楽、映像、インターネットの資料など、さまざまな著作物を利用することはよくあります。しかし、それらの著作物は基本的に著作権法によって保護されており、無断での利用は違法となる可能性があります。ただし、教育機関での著作物利用には一定の特例が設けられています。この記事では、教員が授業でどのように著作物...大熊 裕司
著作物性 懲戒請求書事件(知財高裁令和3年12月22日判決・裁判所ウェブサイト) 2024年8月31日 この判決は、2021年12月22日に知的財産高等裁判所によって言い渡されたもので、著作権および著作者人格権に関する重要な法的問題を取り扱っています。原告は、被告によって、自身の懲戒請求書が無断でインターネット上に公開されたことが著作権および著作者人格権の侵害にあたるとして訴えを提起しました。具体的には、被告が懲戒請求書...大熊 裕司
著作権の権利制限 Googleマップに画像を投稿した行為が著作権法41条にいう時事の事件の報道のための利用に該当しないとされた事例 2024年8月31日 東京地裁令和5年2月28日判決(判例タイムズ1514号233頁) 判決内容の要点 2023年2月28日、東京地方裁判所において、インターネット上の地図サービス「Googleマップ」に投稿された画像が、著作権法第41条の「時事の事件の報道のための利用」に該当しないとされた判決が下されました。本件は、原告が自身のInsta...大熊 裕司
著作権の権利制限 令和3年著作権法改正 2024年8月31日 平成3年の著作権法改正は、図書館の利用者や関係者にとって非常に重要な意味を持つものでした。この改正により、図書館が所蔵する資料のデジタル化やネットワークを介した利用が大幅に拡充され、特にコロナ禍での利用制限に対応するための措置が導入されました。本ブログでは、この改正の背景と具体的な内容、そしてその影響について詳しく解説...大熊 裕司
著作権の権利制限 著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用(著作権法30条の4) 2023年12月1日 第30条の4 著作物は、次に掲げる場合その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には、その必要と認められる限度において、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することと...大熊 裕司
著作権の権利制限 政治上の演説等の利用(著作権法第40条) 2023年7月23日 著作権法第40条は、政治上の演説等に関する権利制限規定です。 公開して行われた政治上の演説又は陳述及び裁判手続における公開の陳述について、国民が広く知ることができるように設けられた規定です。 裁判手続きについては、行政庁が行う審判やその他の準司法的な手続きも含まれます。...大熊 裕司