パブリシティ権 契約終了後もタレントの写真を使い続けてOK?ウェブサイトの肖像権・パブリシティ権侵害が争われた岡田佑里乃事件を解説 2025年6月28日 「契約が終わったタレントの写真を、会社のホームページに載せ続けていたら訴えられてしまった…」 今回は、そんな実際に起きたトラブルに関する裁判例(東京地裁令和 5年12月11日判決・裁判所ウェブサイト)をご紹介します。...大熊 裕司
パブリシティ権 元カリスマキャバ嬢「エンリケ」のパブリシティ権はどこまで及ぶ? 2025年6月26日 「エンリケ」の芸名で一世を風靡し、「日本一のキャバ嬢」としてその名を轟かせたA氏。引退後もタレントや経営者として活躍する彼女の名前と肖像を、離婚した元夫が経営する会社が無断で使用し続けているとして、大きな注目を集めた裁判がありました。...大熊 裕司
著作者人格権 他人のツイートに「自業自得」の見出しと名誉声望保持権侵害 2025年6月15日 はじめに:クリックされる見出しの裏に潜む法的リスク SNSが情報インフラとして定着した現代、私たちは日々、他人の投稿を目にし、それを引用・拡散することが日常となりました。特にニュースサイトやまとめサイトでは、個人のツイートを引用して記事を作成する手法が頻繁に見られます。その際、読者の注目を集めるために、刺激的でセンセー...大熊 裕司
著作権の権利制限 Twitterスクショ裁判の全貌~なぜ判決は覆ったのか? 2025年6月15日 はじめに Twitter(現X)をはじめとするSNSで、他人の投稿のスクリーンショット(以下、スクショ)を自身の投稿に添付して共有する――この、あまりにも日常的な行為の法的な是非が、真っ向から問われた裁判があります。 一審の東京地方裁判所(令和3年12月10日判決・裁判所ウェブサイト)は「著作権侵害にあたる(違法)」と...大熊 裕司
著作者 大学の先生が書いた研究報告書、著作権は誰のもの? 2025年5月26日 今回は、大学の先生が行った研究の成果、例えば研究報告書などの著作権が誰に帰属するのか、という少し難しいけれど大切な問題について、一つの裁判例「北見市環境調査報告書事件」をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。...大熊 裕司
著作物性 キャラクターの著作物性はどこまで?「紋次郎いか」判決を読む! 2025年4月27日 今回取り上げるのは、そのイカ菓子と、時代小説の名キャラクター「木枯し紋次郎」をめぐる著作権・不正競争防止法訴訟です。世代を超えて親しまれてきた二つの“紋次郎”が東京地方裁判所の法廷で正面衝突したました(東京地裁令和5年12月7日判決・裁判所ウエブサイト)。...大熊 裕司
著作物性 ドラゴンクエストⅤ主人公名 著作権判決の全貌 2025年4月27日 本稿は、令和5年10月20日に言い渡された東京地方裁判所判決(令和3年(ワ)第27154号・裁判所ウェブサイト)及び令和6年4月23日に言い渡された知的財産高等裁判所判決(令和5年(ネ)第10104号・裁判所ウェブサイト)を素材に、ゲーム原作の小説と映画の間で争われた「キャラクター名の著作物性」・「出版契約上の協議義務...大熊 裕司
著作者 職務著作か個人著作か─ファッション色彩判決を徹底解説 2025年3月31日 以下のブログ記事は、令和6年12月25日に言い渡された知的財産高等裁判所判決(損害賠償等請求控訴事件・令和6年(ネ)第10035号・裁判所ウェブサイト)および、令和6年3月25日に言い渡された原審・東京地方裁判所判決(損害賠償等請求事件・令和5年(ワ)第70315号・裁判所ウェブサイト)を題材に、いずれも「著作権法上の...大熊 裕司
著作物性 サウジ向け教務システム著作権侵害裁判:経緯と最終判決を詳解 2025年3月22日 知的財産高等裁判所令和3年5月17日判決(不当利得返還等請求控訴事件・同附帯控訴事件、令和2年(ネ)第10065号、令和3年(ネ)第10009号)および、これに先立つ東京地裁令和2年11月16日判決(不当利得返還等請求事件、平成30年(ワ)第36168号)を題材に、いわゆる「サウジアラビア電子機器・家電製品研修所向け教...大熊 裕司
著作物性 インスタグラムストーリーの無断投稿:著作権・肖像権侵害裁判例 2025年3月22日 以下では、東京地裁判決(令和元年(ワ)第31972号、令和2年9月24日判決・裁判所ウェブサイト)に関する解説を記載しました。とりわけ「動画の著作物性」と「肖像権侵害の成立要件」に焦点をあててご説明いたします。実務上のポイントや留意点にも言及しておりますので、ご参考になりましたら幸いです。 1.判決の概要 本件は、夫婦...大熊 裕司