判例紹介 映画「天上の花」脚本改変事件 2025年11月24日 映画「天上の花」脚本改変事件。共同脚本家による脚本原稿の加筆・修正行為について、原告の黙示の同意があったとして同一性保持権侵害が否定された事例... 大熊 裕司
パブリシティ権 最高裁が「物のパブリシティ権」を否定 ーギャロップレーサー事件 2025年11月11日 第1 事案の概要 1 事実関係 原告は、本件各競走馬を所有し、又は所有していた者ら(馬主)です。被告は、ゲームソフトの製造販売を業とする株式会社(テクモ株式会社)です。 被告は、原告らの承諾を得ないで、原告らが所有等する競走馬の名称を使用した家庭用及び業務用の競馬ゲームソフト(商品名「ギャロップレーサー」、「ギャロップ... 大熊 裕司
判例紹介 知財高裁はなぜ「引用」を認めたか?「最凶タッグ事件」判決文を読み解く3つのポイント 2025年9月27日 今回ご紹介するのは、その境界線に重要な指針を示した「聖教新聞写真事件」、通称「最凶タッグ事件」について、裁判所がどのような理屈で判断を下したのか、判決文の内容に踏み込みながら、より詳しく、そして分かりやすく解説します。... 大熊 裕司
判例紹介 判例解説:ペットサプリ「ワンスプーン」事件に見る、不正競争防止法と一般不法行為の交錯点 2025年8月3日 不正競争にならなくても「不法行為」は成立しうる。元代理店のレビュー流用を「自由競争の逸脱」と断じた大阪高裁の逆転判決を解説... 大熊 裕司
パブリシティ権 契約終了後もタレントの写真を使い続けてOK?ウェブサイトの肖像権・パブリシティ権侵害が争われた岡田佑里乃事件を解説 2025年6月28日 「契約が終わったタレントの写真を、会社のホームページに載せ続けていたら訴えられてしまった…」 今回は、そんな実際に起きたトラブルに関する裁判例(東京地裁令和 5年12月11日判決・裁判所ウェブサイト)をご紹介します。... 大熊 裕司
パブリシティ権 元カリスマキャバ嬢「エンリケ」のパブリシティ権はどこまで及ぶ? 2025年6月26日 「エンリケ」の芸名で一世を風靡し、「日本一のキャバ嬢」としてその名を轟かせたA氏。引退後もタレントや経営者として活躍する彼女の名前と肖像を、離婚した元夫が経営する会社が無断で使用し続けているとして、大きな注目を集めた裁判がありました。... 大熊 裕司
判例紹介 他人のツイートに「自業自得」の見出しと名誉声望保持権侵害 2025年6月15日 はじめに:クリックされる見出しの裏に潜む法的リスク SNSが情報インフラとして定着した現代、私たちは日々、他人の投稿を目にし、それを引用・拡散することが日常となりました。特にニュースサイトやまとめサイトでは、個人のツイートを引用して記事を作成する手法が頻繁に見られます。その際、読者の注目を集めるために、刺激的でセンセー... 大熊 裕司
判例紹介 Twitterスクショ裁判の全貌~なぜ判決は覆ったのか? 2025年6月15日 はじめに Twitter(現X)をはじめとするSNSで、他人の投稿のスクリーンショット(以下、スクショ)を自身の投稿に添付して共有する――この、あまりにも日常的な行為の法的な是非が、真っ向から問われた裁判があります。 一審の東京地方裁判所(令和3年12月10日判決・裁判所ウェブサイト)は「著作権侵害にあたる(違法)」と... 大熊 裕司
判例紹介 大学の先生が書いた研究報告書、著作権は誰のもの? 2025年5月26日 今回は、大学の先生が行った研究の成果、例えば研究報告書などの著作権が誰に帰属するのか、という少し難しいけれど大切な問題について、一つの裁判例「北見市環境調査報告書事件」をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。... 大熊 裕司
美術の著作物 キャラクターの著作物性はどこまで?「紋次郎いか」判決を読む! 2025年4月27日 今回取り上げるのは、そのイカ菓子と、時代小説の名キャラクター「木枯し紋次郎」をめぐる著作権・不正競争防止法訴訟です。世代を超えて親しまれてきた二つの“紋次郎”が東京地方裁判所の法廷で正面衝突したました(東京地裁令和5年12月7日判決・裁判所ウエブサイト)。... 大熊 裕司