美術の著作物 応用美術か意匠か?布団柄の著作権侵害を否定した大阪高裁判決 2025年2月16日 応用美術か意匠か?布団柄の著作権侵害を否定した大阪高裁判決 大阪高裁令和5年4月27日判決(令4(ネ)745号・裁判所ウェブサイト)...大熊 裕司
判例紹介 バンドスコア耳コピ模倣は不法行為?東京高裁が逆転判決 2025年2月7日 以下では、「バンドミュージックの楽曲を耳で聴き取って(聴音)制作したバンドスコアが、著作権法上の保護対象外であっても、不法行為に基づく損害賠償責任が肯定された事例」について、分かりやすいように解説いたします(東京地判令和3年9月28日、東京高判令和6年6月19日)(Westlaw Japan)。本件は、一審が原告の請求...大熊 裕司
著作物性 TRIPP TRAPP事件(第2回・知財高裁平成27年4月14日判決) 2025年1月1日 1.判決の基本情報 事件番号:知的財産高等裁判所判決/平成26年(ネ)第10063号 判決日:平成27年4月14日 判示事項:被控訴人(被告)が製造販売する幼児用椅子(被控訴人製品)が、控訴人(原告)製造の「TRIPP TRAPP」椅子(控訴人製品)の著作権や不正競争防止法上の権利を侵害するか否かが争点でした。本判決で...大熊 裕司
美術の著作物 “BAO BAO”バッグ事件 2024年12月31日 1.はじめに 本記事では、「不正競争行為差止等請求事件」(東京地方裁判所判決/平成29年(ワ)第31572号/令和元年6月18日)について、判決日や出典等の基本情報を整理したうえで、どのような事案が争われ、裁判所がどのような基準と判断を示したのかを詳しく解説します。本件は、ファッションアイテムのうち特にバッグの外観デザ...大熊 裕司
著作物性 「タコの滑り台事件」が示す著作物性の境界。応用美術か否か? 2024年12月31日 はじめに いわゆる「タコの滑り台事件」は、原告が「タコの形状を模した公園の遊具である滑り台」について著作権(美術の著作物または建築の著作物)を有すると主張し、被告が別の公園整備工事でタコ形状の滑り台を製作したことが著作権侵害(複製・翻案)に当たるとして損害賠償等を求めたものです。 本件では、一審・東京地方裁判所判決(令...大熊 裕司