当事務所が取り扱った著作権の事件のうち、解決に至ったものをご紹介します。守秘義務と依頼者のプライバシーに配慮し、事案の特定につながる事情(業種・時期など)は、結論に影響しない範囲で変更・省略しています。同じような事案でも、証拠や相手方の対応によって結果は異なります。
著作権侵害の請求を受けた方の事例
事例1|写真の無断使用・交渉/訴訟
店舗の広告に使った写真について2社から請求 → 1社は謝罪と誓約で解決、1社は訴訟で賠償額21万6000円に
ご相談 店舗を運営する会社が、広告等に使用した写真について、2つの権利者から著作権侵害を理由に請求を受けました。
対応 1社とは、謝罪と今後の利用をしない旨の誓約書を提出する形で交渉しました。もう1社は訴訟を提起したため、訴訟で対応しました。
結果 1社とは訴訟に至らず解決しました。訴訟となった1社について、判決で認められた賠償額は21万6000円にとどまりました。
事例2|教材の複製・訴訟
資格試験の教材が他社の出版物を一部複製したとして訴訟 → 解決金20万円で和解
ご相談 資格試験の教材をインターネットで販売する個人事業主の方が、教材の一部に他社の出版物を複製して利用していたとして、出版社から損害賠償請求訴訟を起こされました。
対応 訴訟提起前に購入者へ自主的に謝罪文を出していた経緯なども踏まえ、訴訟の中で和解による解決を図りました。
結果 謝罪と再発防止を約束し、解決金20万円を支払う内容で和解が成立しました。相手方はその余の請求を放棄しました。
事例3|テスト問題の複製・訴訟/調停
学習塾のテストが他社の問題文の複製だとして440万円を請求 → 支払は20万円で終結
ご相談 学習塾を経営する会社が、同業者から、テストの問題文を複製したとして、差止めと440万円の損害賠償を求める訴訟を起こされました。
対応 被告側として訴訟に対応しました。訴訟は途中で調停に付されました。
結果 対象の問題を今後複製しないことは受け入れる一方、支払額は請求額の約5%にあたる20万円とする決定で終結しました。
請求を受けた場合の進め方は「著作権侵害の警告書・損害賠償請求を受けた方へ」で解説しています。
著作権を侵害された方の事例
事例4|イラストの無断商品化・訴訟
イラストを無断で使った商品を販売された → 差止め・商品の廃棄・損害賠償を命じる判決
ご相談 イラストレーターの方が、ご自身のイラストを無断で複製したイラストが印刷された商品が、複数の会社によって製造・販売されていることを知りました。
対応 製造・販売していた会社らを被告として、差止めと損害賠償を求める訴訟を提起しました。
結果 裁判所は、イラストの譲渡・複製の差止め、商品の廃棄、損害賠償42万3260円の支払を命じる判決を言い渡しました(謝罪広告などその余の請求は認められませんでした)。
事例5|SNSの無断転載・仮処分/開示命令/交渉
SNSに投稿した写真を無断転載されて中傷 → 投稿者を特定し示談金57万円
ご相談 SNSに投稿したご自身の写真を、別のアカウントに無断でスクリーンショット転載され、侮辱的なコメントとともに拡散されました。
対応 著作権(公衆送信権)侵害を理由に、SNS事業者に対して発信者情報の開示と投稿削除の仮処分を申し立て、続けて発信者情報開示命令を申し立てました。
結果 いずれも認められ、投稿者を特定しました。投稿者の代理人との交渉により、示談金57万円の支払と今後の書き込みをしないことを内容とする示談が成立しました。
権利を侵害された場合の対応は「SNS無断転載・画像無断使用のご相談」「著作権侵害の損害賠償請求のご相談」をご覧ください。
著作権のトラブルは、初動の方針で結果が変わります
権利者側・請求を受けた側のいずれのご相談にも対応しています。お手元の資料(警告書、利用した著作物、契約書など)をご用意のうえ、ご相談ください。
ご相談料 1時間 11,000円(税込)/以後30分ごとに 5,500円(税込)・全国対応・オンライン相談可








