美術の著作物 翻案二次的著作物翻案権依拠性 「紋次郎いか」控訴審判決を読む――キャラクターの“デフォルメ”が翻案権侵害とされた理由と著作権法28条の射程(知財高判令和7年9月24日) 2026年7月20日 時代小説『木枯し紋次郎』の主人公をかたどった図柄を、半世紀にわたり駄菓子「紋次郎いか」の容器に使い続けてきた――。この図柄をめぐる著作権侵害訴訟で、知的財産高等裁判所は令和7年(2025年)9月24日、請求を棄却した一審判決を覆し、メーカーに約5,600万円の支払いと商品の製造販売の差止めを命じました。 「キャラクター... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償翻案創作性差止請求 類似するゲーム画面と翻案権侵害――釣りゲータウン事件が示した「全体比較論」の射程 2026年4月9日 はじめに 「このゲーム、あの人気タイトルとそっくりだ」――スマートフォンゲームの世界では、ヒット作が現れるたびに類似作品が登場するのが常です。しかし、画面構成が似ているだけで著作権侵害が成立するわけではありません。 本稿では、携帯電話向け釣りゲーム同士の著作権侵害が争われた「釣りゲータウン事件」(知財高裁平成24年8月... 大熊 裕司
著作物性 複製権著作物性翻案創作性 ドラゴンクエストⅤ主人公名 著作権判決の全貌 2025年4月27日 本稿は、令和5年10月20日に言い渡された東京地方裁判所判決(令和3年(ワ)第27154号・裁判所ウェブサイト)及び令和6年4月23日に言い渡された知的財産高等裁判所判決(令和5年(ネ)第10104号・裁判所ウェブサイト)を素材に、ゲーム原作の小説と映画の間で争われた「キャラクター名の著作物性」・「出版契約上の協議義務... 大熊 裕司
著作物性 複製権著作物性翻案翻案権 サウジ向け教務システム著作権侵害裁判:経緯と最終判決を詳解 2025年3月22日 知的財産高等裁判所令和3年5月17日判決(不当利得返還等請求控訴事件・同附帯控訴事件、令和2年(ネ)第10065号、令和3年(ネ)第10009号)および、これに先立つ東京地裁令和2年11月16日判決(不当利得返還等請求事件、平成30年(ワ)第36168号)を題材に、いわゆる「サウジアラビア電子機器・家電製品研修所向け教... 大熊 裕司
著作権侵害 複製権翻案二次的著作物翻案権 キャラクター商品のリメイク販売-著作権等の観点から 2025年1月4日 キャラクターグッズのリメイク・ハンドメイド販売はどこから違法?著作権・商標権の観点からリスクの線引きと、警告を受けた場合の対応を弁護士が解説。... 大熊 裕司
美術の著作物 複製権著作物性創作性美術の著作物 “BAO BAO”バッグ事件 2024年12月31日 【重要な追記(2026年7月)】応用美術(量産実用品のデザイン)の著作物性については、その後、最判令和8年4月24日(令和7年(受)第356号・第二小法廷)が統一的な判断基準を示しました。同判決は、意匠法との役割分担を理由に量産実用品へ広く著作権法の保護を及ぼすことを否定したうえで、「量産実用品の全体又は部分における形... 大熊 裕司
音楽の著作物 複製権翻案創作性二次的著作物 音楽の著作物における編曲と著作権の考察 2024年11月6日 音楽は日常生活の中で広く親しまれており、さまざまな場面で再生され、編曲され、利用されています。しかし、音楽に関する著作権の問題は非常に複雑で、特に編曲に関してはその範囲や権利の扱いが難しい問題となることが多いです。本ブログでは、音楽の著作物における「編曲」とその著作権上の取り扱いについて、判例を交えながら詳しく解説しま... 大熊 裕司
著作権侵害 翻案音楽二次的著作物翻案権 パロディと著作権法の関係—替え歌やパロディが違法となる理由とは? 2024年10月19日 パロディ・替え歌は著作権法上なぜ違法になりやすいのか。同一性保持権・翻案権の観点と、適法にパロディを行う余地を弁護士が解説します。... 大熊 裕司
著作物 複製権翻案創作性二次的著作物 二次的著作物とは(2) 2024年8月31日 著作権法は、創作された著作物に対して著作者に一定の権利を付与し、その権利を保護することを目的としています。著作物とは、創作的な思想や感情を表現したものであり、小説や絵画、音楽、映画などがその典型例です。しかし、創作活動はそれにとどまらず、既存の著作物を基に新たに創作された「二次的著作物」も多く存在します。この記事では、... 大熊 裕司