著作物性 創作性アイディア・表現二分論マージャー理論学問的定義 言葉の定義やフレーズに著作権はある?城の定義事件(東京地判平成6年4月25日)をわかりやすく解説 2026年7月28日 【この記事の3行まとめ】 短い「定義文」は、長年の研究成果でも著作権で保護されにくい――それを正面から判断したのが城の定義事件(東京地判平成6年4月25日)です 著作権が守るのは「アイディア(考え・学説・事実)」ではなく「創作的な表現」だけです(アイディア・表現二分論) 表現方法が一つしかない・きわめて限られる場合は、... 大熊 裕司
著作物性 創作性発信者情報開示事実の叙述傍聴記 「傍聴メモ」に著作権は発生するか――ライブドア裁判傍聴記事件が示した事実と創作性の境界 2026年7月28日 はじめに――その「傍聴記」、誰のものか あなたが注目の刑事裁判を傍聴し、法廷で見聞きした証人尋問の内容を自分のブログに丁寧にまとめたとします。しばらくして、自分が書いた文章と極めてよく似た記事が、他人のブログにコピーされているのを見つけました。「著作権侵害だ。プロバイダに発信者情報を開示させ、削除させよう」と考えるのは... 大熊 裕司
美術の著作物 創作性二次的著作物模写浮世絵 「模写」に著作権は生まれるのか――豆腐屋事件が示した二次的著作物の創作性ライン 2026年7月28日 はじめに――江戸の浮世絵を「写した」絵は、誰のもの? 江戸時代の風俗を描いた古い浮世絵は、当然ながらすでに保護期間を過ぎたパブリックドメインの作品です。では、その浮世絵を現代の画家が忠実に「模写」した場合、その模写絵は新しい著作物として保護されるのでしょうか。たとえば、誰かが研究者の模写絵を豆腐のパッケージに無断で使っ... 大熊 裕司
写真の著作物 創作性商品写真 商品写真に著作権は認められるか―スメルゲット事件で示された「限界事例」の判断枠組み 2026年7月28日 1. はじめに―ネット通販の「商品写真」を無断利用されたら? ECサイトやネットショップを運営している方であれば、一度は「自分が撮った商品写真を、同業他社にそっくりそのままコピペされた」という経験があるのではないでしょうか。逆に、仕入れた商品を転売する際に「メーカーのサイトに載っている写真をそのまま使ってしまった」とい... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償翻案創作性差止請求 類似するゲーム画面と翻案権侵害――釣りゲータウン事件が示した「全体比較論」の射程 2026年4月9日 はじめに 「このゲーム、あの人気タイトルとそっくりだ」――スマートフォンゲームの世界では、ヒット作が現れるたびに類似作品が登場するのが常です。しかし、画面構成が似ているだけで著作権侵害が成立するわけではありません。 本稿では、携帯電話向け釣りゲーム同士の著作権侵害が争われた「釣りゲータウン事件」(知財高裁平成24年8月... 大熊 裕司
判例紹介 翻案創作性差止請求共同著作物 編集著作物の著作者と認められない場合とは?――著作権判例百選事件の知財高裁決定を解説 2026年4月8日 はじめに 法学部出身の方であれば、有斐閣の「判例百選」シリーズに触れた経験があるかもしれません。重要な裁判例を精選し、各判例に研究者が解説を付すこの教材は、長年にわたり法学教育の中核を担ってきました。 判例百選の表紙には、複数の学者が「編」の表記とともに名を連ねています。しかし、「編」と記載された者が常に著作権法上の「... 大熊 裕司
著作物性 複製権著作物性翻案創作性 ドラゴンクエストⅤ主人公名 著作権判決の全貌 2025年4月27日 本稿は、令和5年10月20日に言い渡された東京地方裁判所判決(令和3年(ワ)第27154号・裁判所ウェブサイト)及び令和6年4月23日に言い渡された知的財産高等裁判所判決(令和5年(ネ)第10104号・裁判所ウェブサイト)を素材に、ゲーム原作の小説と映画の間で争われた「キャラクター名の著作物性」・「出版契約上の協議義務... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償著作物性創作性音楽 バンドスコア耳コピ模倣は不法行為?東京高裁が逆転判決 2025年2月7日 以下では、「バンドミュージックの楽曲を耳で聴き取って(聴音)制作したバンドスコアが、著作権法上の保護対象外であっても、不法行為に基づく損害賠償責任が肯定された事例」について、分かりやすいように解説いたします(東京地判令和3年9月28日、東京高判令和6年6月19日)(Westlaw Japan)。本件は、一審が原告の請求... 大熊 裕司
著作権の利用 翻案創作性契約ライセンス フリーランス必見!著作権トラブルを防ぐための法的対策 2025年1月18日 以下では、フリーランスによる創作業務をめぐる著作権の論点を、解説いたします。題材としては「フリーランスのデザイナーが、企画提案の一環で制作した試作品(モックアップ)を発注企業が無断で活用し続けている」という事例を設定し、そこから生じる著作権上の問題点や実務上の注意点を中心に取り上げます。なお、本稿はあくまで一般的な法的... 大熊 裕司