判例紹介 損害賠償翻案創作性差止請求 類似するゲーム画面と翻案権侵害――釣りゲータウン事件が示した「全体比較論」の射程 2026年4月9日 はじめに 「このゲーム、あの人気タイトルとそっくりだ」――スマートフォンゲームの世界では、ヒット作が現れるたびに類似作品が登場するのが常です。しかし、画面構成が似ているだけで著作権侵害が成立するわけではありません。 本稿では、携帯電話向け釣りゲーム同士の著作権侵害が争われた「釣りゲータウン事件」(知財高裁平成24年8月... 大熊 裕司
判例紹介 翻案創作性差止請求共同著作物 編集著作物の著作者と認められない場合とは?――著作権判例百選事件の知財高裁決定を解説 2026年4月8日 はじめに 法学部出身の方であれば、有斐閣の「判例百選」シリーズに触れた経験があるかもしれません。重要な裁判例を精選し、各判例に研究者が解説を付すこの教材は、長年にわたり法学教育の中核を担ってきました。 判例百選の表紙には、複数の学者が「編」の表記とともに名を連ねています。しかし、「編」と記載された者が常に著作権法上の「... 大熊 裕司
パブリシティ権 損害賠償契約差止請求ゲーム 最高裁が「物のパブリシティ権」を否定 ーギャロップレーサー事件 2025年11月11日 第1 事案の概要 1 事実関係 原告は、本件各競走馬を所有し、又は所有していた者ら(馬主)です。被告は、ゲームソフトの製造販売を業とする株式会社(テクモ株式会社)です。 被告は、原告らの承諾を得ないで、原告らが所有等する競走馬の名称を使用した家庭用及び業務用の競馬ゲームソフト(商品名「ギャロップレーサー」、「ギャロップ... 大熊 裕司
パブリシティ権 差止請求SNSパブリシティ権エンリケ事件 元カリスマキャバ嬢「エンリケ」のパブリシティ権はどこまで及ぶ? 2025年6月26日 「エンリケ」の芸名で一世を風靡し、「日本一のキャバ嬢」としてその名を轟かせたA氏。引退後もタレントや経営者として活躍する彼女の名前と肖像を、離婚した元夫が経営する会社が無断で使用し続けているとして、大きな注目を集めた裁判がありました。... 大熊 裕司
美術の著作物 損害賠償著作物性翻案差止請求 キャラクターの著作物性はどこまで?「紋次郎いか」判決を読む! 2025年4月27日 今回取り上げるのは、そのイカ菓子と、時代小説の名キャラクター「木枯し紋次郎」をめぐる著作権・不正競争防止法訴訟です。世代を超えて親しまれてきた二つの“紋次郎”が東京地方裁判所の法廷で正面衝突したました(東京地裁令和5年12月7日判決・裁判所ウエブサイト)。... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償契約差止請求職務著作 職務著作か個人著作か─ファッション色彩判決を徹底解説 2025年3月31日 以下のブログ記事は、令和6年12月25日に言い渡された知的財産高等裁判所判決(損害賠償等請求控訴事件・令和6年(ネ)第10035号・裁判所ウェブサイト)および、令和6年3月25日に言い渡された原審・東京地方裁判所判決(損害賠償等請求事件・令和5年(ワ)第70315号・裁判所ウェブサイト)を題材に、いずれも「著作権法上の... 大熊 裕司
美術の著作物 損害賠償著作物性翻案差止請求 応用美術か意匠か?布団柄の著作権侵害を否定した大阪高裁判決 2025年2月16日 応用美術か意匠か?布団柄の著作権侵害を否定した大阪高裁判決 大阪高裁令和5年4月27日判決(令4(ネ)745号・裁判所ウェブサイト)... 大熊 裕司
美術の著作物 損害賠償著作物性差止請求美術の著作物 TRIPP TRAPP事件(第2回・知財高裁平成27年4月14日判決) 2025年1月1日 1.判決の基本情報 事件番号:知的財産高等裁判所判決/平成26年(ネ)第10063号 判決日:平成27年4月14日 判示事項:被控訴人(被告)が製造販売する幼児用椅子(被控訴人製品)が、控訴人(原告)製造の「TRIPP TRAPP」椅子(控訴人製品)の著作権や不正競争防止法上の権利を侵害するか否かが争点でした。本判決で... 大熊 裕司
建築の著作物 著作物性著作者人格権差止請求美術の著作物 ノグチ・ルーム事件ー建築の著作物 2024年4月21日 平成15年(ヨ)第22031号 著作権仮処分命令申立事件 https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/053/011053_hanrei.pdf 申立の概要 債務者である「学校法人慶應義塾」は、三田キャンパスにおいて、慶應義塾大学大学院法務研究科 (以下「法科大学院」という... 大熊 裕司
美術の著作物 著作物性差止請求美術の著作物二次的著作物 漫画の著作物について 2023年7月23日 漫画については、一般的には美術の著作物の一つということになりますが、漫画にはセリフがあり、ストーリーもあることから場合によっては言語の著作物としても保護される可能性があります。 漫画については、「ポパイ事件」と「キャンディキャンディ事件」の2つの有名な最高裁判例があります。... 大熊 裕司