判例紹介 著作者人格権同一性保持権氏名表示権公表権 卒業文集に掲載された詩は「未公表」か?――中田英寿事件に見る公表権と著作権法上の「公表」概念 2026年4月9日 はじめに 中学や高校の卒業文集に寄せた詩や作文――それは多くの方にとって懐かしい思い出のひとつでしょう。しかし、その文集に収められた作品が、年月を経て無関係の出版社によって商業書籍に無断転載されたとしたら、どのような法的手段で自分を守ることができるのでしょうか。 本稿では、日本を代表するサッカー選手の中学時代の詩をめぐ... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償著作者人格権同一性保持権小説 映画「天上の花」脚本改変事件 2025年11月24日 映画「天上の花」脚本改変事件。共同脚本家による脚本原稿の加筆・修正行為について、原告の黙示の同意があったとして同一性保持権侵害が否定された事例... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償著作者人格権引用公衆送信権 他人のツイートに「自業自得」の見出しと名誉声望保持権侵害 2025年6月15日 はじめに:クリックされる見出しの裏に潜む法的リスク SNSが情報インフラとして定着した現代、私たちは日々、他人の投稿を目にし、それを引用・拡散することが日常となりました。特にニュースサイトやまとめサイトでは、個人のツイートを引用して記事を作成する手法が頻繁に見られます。その際、読者の注目を集めるために、刺激的でセンセー... 大熊 裕司
判例紹介 複製権著作者人格権契約同一性保持権 大学の先生が書いた研究報告書、著作権は誰のもの? 2025年5月26日 今回は、大学の先生が行った研究の成果、例えば研究報告書などの著作権が誰に帰属するのか、という少し難しいけれど大切な問題について、一つの裁判例「北見市環境調査報告書事件」をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。... 大熊 裕司
著作権の利用 著作者人格権契約ライセンス著作権譲渡 著作権譲渡契約書の書き方と注意点【雛形つき】27条・28条の特掲までわかりやすく解説 2026年7月28日 はじめに――「著作権を買う」契約は奥が深い イラストの制作を依頼して納品物の著作権をもらう。楽曲の権利を買い取る。外注で作ったプログラムの権利を自社に集める――ビジネスでは、著作物を利用する許諾(ライセンス)を得るだけでなく、著作権そのものを譲り受ける「著作権譲渡契約」を結ぶ場面が数多くあります。 ところが著作権は、複... 大熊 裕司
著作権の利用 損害賠償翻案著作者人格権氏名表示権 著作権ライセンス契約の基礎とサンプルー業界別に分かる作り方 2025年1月10日 はじめに 「ライセンス契約(利用許諾契約)」という言葉を耳にしたことがある方は多いかと思います。ソフトウェアや音楽、イラスト、写真、デザインなど、さまざまな創作物を他者に使わせたい・使いたい場合に必要になるのが、このライセンス契約です。企業だけでなく個人でも、YouTubeやSNSで写真やBGMを使う、同人誌でイラスト... 大熊 裕司
著作者人格権 損害賠償著作者人格権契約同一性保持権 著作者人格権の不行使特約とは?—その重要性とビジネスにおけるリスク管理 2024年10月19日 契約書にある「著作者人格権を行使しない」という条項は、著作者が、合意した範囲で著作者人格権に基づく権利主張をしないことを約束するものです。著作者人格権そのものを発注者へ譲渡する条項ではありません。 著作権を譲渡した場合でも、著作者人格権は著作者に残ります。一方、不行使特約を受け入れると、作品の改変や著作者名の表示などに... 大熊 裕司
著作物性 著作物性創作性著作者人格権引用 懲戒請求書事件(知財高裁令和3年12月22日判決・裁判所ウェブサイト) 2024年8月31日 この判決は、2021年12月22日に知的財産高等裁判所によって言い渡されたもので、著作権および著作者人格権に関する重要な法的問題を取り扱っています。原告は、被告によって、自身の懲戒請求書が無断でインターネット上に公開されたことが著作権および著作者人格権の侵害にあたるとして訴えを提起しました。具体的には、被告が懲戒請求書... 大熊 裕司
著作者 著作者人格権契約佐村河内事件 ゴーストライター契約と著作権法 2024年8月31日 ゴーストライター契約とは、著作者としての名前が公表される人物(著作名義人)と、実際に著作物を創作する人物(ゴーストライター)との間で結ばれる契約です。この契約に基づいて、ゴーストライターが創作した著作物が、著作名義人の名で公表されることになります。このような契約は、一般的に合法とされている一方で、社会的な評価や道徳的な... 大熊 裕司