著作権の利用 美術の著作物引用写真の著作物私的使用 絵画を買っても著作権は手に入らない?――所有権・展示権・契約によるオーバーライド問題を整理する 2026年4月9日 はじめに お気に入りの画家から直接購入した一枚の絵。自宅に飾って眺める喜びは格別ですが、友人のレストランオーナーから「店にも飾りたい」と言われたとき、あなたは迷わず「いいよ」と答えられるでしょうか。 実は、絵画を購入して手に入るのは「物としての所有権」であって、「著作権」は画家のもとに留まります。そして著作権のなかには... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償引用SNS第32条 知財高裁はなぜ「引用」を認めたか?「最凶タッグ事件」判決文を読み解く3つのポイント 2025年9月27日 今回ご紹介するのは、その境界線に重要な指針を示した「聖教新聞写真事件」、通称「最凶タッグ事件」について、裁判所がどのような理屈で判断を下したのか、判決文の内容に踏み込みながら、より詳しく、そして分かりやすく解説します。... 大熊 裕司
判例紹介 損害賠償著作者人格権引用公衆送信権 他人のツイートに「自業自得」の見出しと名誉声望保持権侵害 2025年6月15日 はじめに:クリックされる見出しの裏に潜む法的リスク SNSが情報インフラとして定着した現代、私たちは日々、他人の投稿を目にし、それを引用・拡散することが日常となりました。特にニュースサイトやまとめサイトでは、個人のツイートを引用して記事を作成する手法が頻繁に見られます。その際、読者の注目を集めるために、刺激的でセンセー... 大熊 裕司
判例紹介 著作物性複製権引用公衆送信権 Twitterスクショ裁判の全貌~なぜ判決は覆ったのか? 2025年6月15日 はじめに Twitter(現X)をはじめとするSNSで、他人の投稿のスクリーンショット(以下、スクショ)を自身の投稿に添付して共有する――この、あまりにも日常的な行為の法的な是非が、真っ向から問われた裁判があります。 一審の東京地方裁判所(令和3年12月10日判決・裁判所ウェブサイト)は「著作権侵害にあたる(違法)」と... 大熊 裕司
著作権の権利制限 音楽引用私的使用第32条 改正著作権法:AI・ビッグデータ時代の「柔軟な権利制限規定」 2025年1月8日 近年、AI(人工知能)やビッグデータなどのテクノロジーが急速に発展し、大量の情報を収集・分析して新たな価値を生み出すサービスが次々と登場しています。こうした新技術を活用する際、著作物の一部を取り込んだり解析したりする場合がありますが、従来の著作権法の考え方では、すべて著作権者の許諾が必要とされるケースが多く、社会の実情... 大熊 裕司
著作物性 著作物性著作者人格権創作性引用 懲戒請求書事件(知財高裁令和3年12月22日判決・裁判所ウェブサイト) 2024年8月31日 この判決は、2021年12月22日に知的財産高等裁判所によって言い渡されたもので、著作権および著作者人格権に関する重要な法的問題を取り扱っています。原告は、被告によって、自身の懲戒請求書が無断でインターネット上に公開されたことが著作権および著作者人格権の侵害にあたるとして訴えを提起しました。具体的には、被告が懲戒請求書... 大熊 裕司
著作権の種類 引用公衆送信権プログラムTwitter リンクと著作権 2022年12月14日 リンクとは リンクには、大きく分けて、「ハイパーリンク」と「インラインリンク」があります。「ハイパーリンク」とは、文書データなどの情報資源の中に埋め込まれた、他の情報資源に対する参照情報を意味します。リンク元をクリックすると、参照ページとしてリンク先のページが表示される仕組みです。 例えば、私の「虎ノ門法律特許事務所」... 大熊 裕司
著作物性 著作物性創作性引用小説 ありふれた表現 2022年12月14日 「ありふれた表現」とは 裁判例を見ていると、ある表現の著作物性(創作性)を否定する場合の表現として「ありふれた表現」という言い方がされます。「創作性が認められる」ことの裏返しの表現なのですが、そのように言われた表現者からすると、気持ちの良い表現ではないことは間違いありません。 「ありふれた表現」とされることが多いパター... 大熊 裕司