判例紹介 バンドスコア耳コピ模倣は不法行為?東京高裁が逆転判決 2025年2月7日 以下では、「バンドミュージックの楽曲を耳で聴き取って(聴音)制作したバンドスコアが、著作権法上の保護対象外であっても、不法行為に基づく損害賠償責任が肯定された事例」について、分かりやすいように解説いたします(東京地判令和3年9月28日、東京高判令和6年6月19日)(Westlaw Japan)。本件は、一審が原告の請求...大熊 裕司
パブリシティ権 AI時代の『肖声権』『人声権』『声のパブリシティ権』とは? 2025年1月18日 はじめに 私たちは日常生活の中で何気なく声を使ってコミュニケーションをしています。対面や電話、ビデオ会議に限らず、SNSの音声投稿やライブ配信など、声がメインとなる場面はますます増えています。しかし近年、AI技術の進歩によって「ディープフェイク」や「音声合成ソフト」を用いて他人の声を模倣・改変することが容易になり、その...大熊 裕司
著作物 フリーランス必見!著作権トラブルを防ぐための法的対策 2025年1月18日 以下では、フリーランスによる創作業務をめぐる著作権の論点を、解説いたします。題材としては「フリーランスのデザイナーが、企画提案の一環で制作した試作品(モックアップ)を発注企業が無断で活用し続けている」という事例を設定し、そこから生じる著作権上の問題点や実務上の注意点を中心に取り上げます。なお、本稿はあくまで一般的な法的...大熊 裕司
著作権の利用 著作権ライセンス契約の基礎とサンプルー業界別に分かる作り方 2025年1月10日 はじめに 「ライセンス契約(利用許諾契約)」という言葉を耳にしたことがある方は多いかと思います。ソフトウェアや音楽、イラスト、写真、デザインなど、さまざまな創作物を他者に使わせたい・使いたい場合に必要になるのが、このライセンス契約です。企業だけでなく個人でも、YouTubeやSNSで写真やBGMを使う、同人誌でイラスト...大熊 裕司
著作権の権利制限 改正著作権法 第30条の4解説:AI・ビッグデータ時代の著作権法 2025年1月8日 はじめに 近年、AI(人工知能)やビッグデータなどの新技術が急速に発展し、大量のデータを収集・分析することで、多様なサービスや製品を開発する動きが活発になっています。こうした社会変革の潮流に対応するため、2018年(平成30年)の著作権法改正では、「柔軟な権利制限規定」と呼ばれる仕組みが導入されました。その中でも特に注...大熊 裕司
著作権の権利制限 改正著作権法:AI・ビッグデータ時代の「柔軟な権利制限規定」 2025年1月8日 近年、AI(人工知能)やビッグデータなどのテクノロジーが急速に発展し、大量の情報を収集・分析して新たな価値を生み出すサービスが次々と登場しています。こうした新技術を活用する際、著作物の一部を取り込んだり解析したりする場合がありますが、従来の著作権法の考え方では、すべて著作権者の許諾が必要とされるケースが多く、社会の実情...大熊 裕司